まったくモテない41歳独身底辺男が流されるがままに適当に生きながらもがき足掻く日記
例の2冊の本を読み終える頃にはもうゴールデンウィークも終盤に差し掛かっていた。
日経平均株価が依然右肩上がりなのはわかっていたから早くその波に乗りたかった。
だいたい株とはどういうものなのか基本はわかったつもりだ。そろそろ実際に購入しなくてはならない。

とりあえず先に買ったコンビニ本の薦める通りに楽天証券に口座を開いた。
入金した金は次に買う車の準備金として貯めておいた100万円。俺のほぼ全財産だ。
実際に証券口座の資産合計額に表示された1,000,000円の数字を見ると、なんだかちょっぴりワクワクするものがあった。
これで俺も投資家になれるのか。

しかしいざ株を買うとなると、どの銘柄を買えばいいのかまったくわからなかった。
試しに楽天証券のサイトで教科書通りにPERやPBRでスクリーニングに掛けてみたりもしたが、ほとんどの銘柄がすでに割高を示していた。
しょうがないので本屋に向かい、「〇〇氏激選、爆騰株50銘柄」とか「〇〇が選ぶ爆騰アベノミクス銘柄」のような、胡散臭いオッサンが腕組したり人差し指を立てたりして表紙に掲載されているムック本を2,3冊買ってきて、そこからめぼしい銘柄をピックアップすることにした。

この段階では俺なりの株に対する見解(今考えるとかなり浅はかだが)として、こうやってプロ(?)が分析、薦める株を選んでおけばそう間違うことはないだろうと思っていた。
しかし、やはりそれらに掲載されている銘柄のチャートはどれもこの半年間右肩上がりですでに高値圏、素人目にも上げ切ってる感のようなものは感じられた。

とはいえ、どの雑誌のどのオッサンも、アベノミクスはまだ初動も初動、まだ始まったばかりだ的な意見が多く、総強気であり、俺もそんなものなのだなという感じで目をギラつかせながら各銘柄解説に目を通していた。

そしてそんな中から4銘柄をピックアップして、100万円で買えるだけ買った。それぞれ200~500株くらいの単位だ。
だいたい東証1部の有名どころの企業の銘柄だったと思う。その中で今でも覚えているのはソニーとみずほ銀行だ。

さていざ購入となるわけだが、株の基本的なことは先に読んだ本でだいたい理解はしていたのだが、テクニカル分析というものをほとんど勉強していないに等しく、なので購入するにもマーケットスピードなどはまったく見ずに楽天証券のサイトから適当なタイミングでそれぞれ買っていた。

株を買うのは簡単で、いったん口座さえ開設してしまえばそれこそamazonで品物を買うよりも容易であり、2,3回のクリックで時価総額何十万もの商品が一瞬で自分のものとなった。
そしてその日のうちに4銘柄を適当なタイミングですべて購入した。

しかしさすがはアベノミクス相場だった。どの銘柄も買った瞬間から含み益が発生、伸ばしていった。
みずほ銀行だけはすでにこの半年で株価が2倍近くになっており、含み益がプラスになったりマイナスになったりとあまり動かなかったが、他の3銘柄はその後も順調に含み益を伸ばし、たった1週間でトータルの含み益が10万ほどになっていた。

アベノミクスすげえや、と思った。株すげえ。
買って放っておくだけで勝手に金が付いてくる。
ビバ、アベノミクス。
おかしな自信が自分の中にみなぎっていた。と同時に変な焦りのようなものも感じていた。
「早くもっと買わないと」


(つづく)


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【2017/03/15 11:11】 | 投資
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