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2012/05/24

GSの女③ 「葱」

前回のバイトの女のいるスタンドに行く機会はその1ヵ月後に訪れた。

その女はいたが、すでに夜になっており、どうやらバイトの終わる時間だったらしく、すぐ事務所の方へ引っ込んで姿が見えなくなってしまった。

オイラはこういうことが多い気がする。出会い、接触の機会の不運というか。
下地を作っておき、次口説くぞ、ってときに不運に見舞われることが多い。
いや、それは自分が消極的過ぎ、運命に頼りすぎなのだろうか。
しかしこういう場面で不自然に追っていい結果が出た試しがない。

まあここはがっつくべからず、カワイイ女など街に出ればいくらでもいる、次の機会をじっくりうかがえばよし、そう思っていつも通り淡々と荷卸し作業を開始した。


荷卸し開始からだいぶ経過し、終盤に差し掛かったところで背後からいきなり、
「お疲れ様です」
という声がした。

一瞬ビクっとし驚いたが、見たら私服姿の彼女だった。
どうやらバイトが終わり、帰りがけに声を掛けてくれたらしかった。

しかしこういうシチュエーションはそうめずらしいことでもない。
バイト中に一度でも顔を合わせていれば、たとえ高校生のバイトだったとしても少なくとも仕事上のつながりはあるわけで、常識人であれば相手が薄汚い運転手のオッサンであろうとも「お疲れ様です」の一言くらい交わすのが普通だ。
だがたいていは、それはあくまでも業務上の挨拶であり、機械的であり、無興味・無表情のまま一瞬で終わるし、それが普通である。

しかしこの時は少し違った。
その女は「お疲れ様です」の後に意外にも話し掛けてきた。
これが前回の下地の効果、なごみ効果ってやつか?
今まではこの女の方から話掛けてくれることなどなかったのに。

オイラはこのとき、自分の顔が唖然顔というか、しどろもどろになっているような顔になっているのが自分でもわかった。

しかしそうなりながらも、頭の中ではしたたかにひそかに培ってきたナンパ会話が論理的に組み立てられていった。
こんなオイラでも、彼女の背中にぶらさがっている葱が見えた。

(つづく)

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ナンパでの出会いって色んな状況を呼び起こすから楽しいですよね♪

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まとめtyaiました【GSの女③ 「葱」】

前回のバイトの女のいるスタンドに行く機会はその1ヵ月後に訪れた。その女はいたが、すでに夜になっており、どうやらバイトの終わる時間だったらしく、すぐ事務所の方へ引っ込んで姿が見えなくなってしまった。オイラはこういうことが多い気がする。出会い、接触の機会の?...
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