まったくモテない41歳独身底辺男が流されるがままに適当に生きながらもがき足掻く日記
信用取引口座開設により300万超の買付余力を獲得したのはよいが、めぼしい銘柄はとにかくもう、素人目で見ても買われ過ぎを示していた。
昨年末の安倍政権発足から半年間も押し目らしい押し目もなく上げ続けた。8,000円台から倍近い、16,000円弱までたった半年で上げてきたのだ。無理もない。
当時の俺は初心者も初心者、ど素人で、相場観などレベル1か2程度で、この先なにをどうすればまったくわからないものの、なぜか焦りばかり先行しており、とにかく今買わねばという一心であった。
とりあえず先日購入した「〇〇氏激選、爆騰株50銘柄」ムック本からピックアップすることにした。
この中で出遅れ株をピックアップし、購入することにした。

ここでピックアップした銘柄は、昭和飛行機工業とジェコスという銘柄であった。
マイナー銘柄のためかアベノミクスでも出遅れており、とはいえムック本では大化け株的な感じで紹介されていた。
ちなみに昭和飛行機工業はいわゆる含み資産株というやつで、本業がどうのというよりもその企業が所有している土地の価値の含み資産により、その企業価値も上がるという思惑で買われる銘柄であった。
この含み資産株暴騰という図式はどうやら80年代バブルの時代に演じられたらしい。
当時は東京のいわゆるウォーターフロント、大井あたりから豊洲あたりの不動産を持っている企業の株が暴騰した。
まだお台場やらレインボーブリッジのない時代だ。
一方ジェコスという会社は仮設鋼材のリースというかなりマニアックな会社だ。

まあどちらもバブればつられて上がりそうな銘柄ではあるが、証券だの金融だの不動産だのスマホ銘柄がボンボン上がっていた時期にこのような古典的な銘柄をわざわざ買うことはないだろうとは今は思うのだが、しかし当時はとにかく相場に関してはレベル1で右も左もわからなかったので、素直にこのムック本通りにこの2銘柄を買ってみた。


しかもこの時300万超の買付余力を見て気が大きくなったのだか知らんが、これら2銘柄をまず限度額まで現物で買った上に、それを担保にさらに信用取引を使って目一杯この2銘柄を買うという、いわゆる全力2階建てという禁じ手をわけのわからぬままブチかましていた。
それとあと余ったわずかな余力でもう2銘柄を100株とか200株とかの小単位で買った。
その2銘柄がなにであったかはもう覚えていない。


(つづく)


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【2017/03/29 03:43】 | 投資
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買ったそれぞれの銘柄が、毎日あまりにも順調にそれこそ右肩上がりに含み益を伸ばしていったため、さすがにチャートを見始めて、高値から押したところはそれぞれ利益を確定していった。
まだ株取引を始めて1週間やら10日ほどなのに、口座の残高が100万から一気に110万になっていた。

即また株を購入して回転させねばと思ったが、100万円が110万円になったところで購入できる株数はしょせんたかが知れてるし、現物株だと回転売買ができない(注)ので、このアベノミクスの大波で一気に資産を倍増させてやろうと思い、早急に信用取引を使わねばならないと思った。

先に読んだ2冊の本で信用取引のおおまかな知識を得て(さすがにコンビニ本の「初心者でもカンタン マネるだけ!」本には信用取引のことはいっさい書かれていなかった)、その早速界王拳とやらを使いたくなった。というか今使わずしていつ使うんだと思った。

この時期ネットでもテレビでもマネー雑誌でも、とにかく景気のいい話が躍っていた。
とくに2013年から株式の信用取引の取引所規則の改正により、信用取引で保証金の約3倍の資金を扱えるだけでなく、その保証金をその日のうちから銘柄も回数も無制限に繰り返し利用できるようになったということもあり、アベノミクスの大波の上でデイトレでシコシコ回転売買を繰り返し、億万長者になった人が続出した。
業界ではその人を「億り人」と呼んだ。

しかし、信用取引は証券会社の口座を開設すれば誰でも即使えるわけではなかった。別個にまた信用口座の開設を申請する必要がある。
またその際には一定額の口座残高や投資経験が問われたりする。
そこで問題になるのは投資経験であるが、ほとんどの証券会社で問われるのが最低半年~1年の投資経験があるかであった。
俺はそんなのほぼゼロに等しいし、だからといって正直に書けば落とされると思って適当に2年とか3年とか書いておいた。
そもそもそんなものはこちらの問題であるし、また嘘をついたところでバレるようなことでもないからだ。
とはいえ、証券会社によっては、申し込み内容の件で電話で問い合わせることがあるようなことが書かれてあった。

念のためいくつかの証券会社の信用口座開設の申請をしたが、結論から言うと問題なくすべての信用口座を開設することができた。
ただ1社だけ、確認の電話が掛かってきた。主に投資経験についてだが、簡単なやり取りで別段問題もなく終わった。

俺はもう現在の仕事の、こんなわけのわからない時間に起きて昼夜逆転して、長い時間拘束され休みも少なく長期休暇も取れずなんの記憶も残らない単調な日々の繰り返しにそろそろピリオドを打ちたかった。本当にもう、30代も中盤を過ぎて過ぎ去る時間のスピードたるや衰えることを知らないし、このままじゃ40どころか50歳もあっという間に過ぎ去る予感がひしひしと感じられた。
俺ももう億りたい。アベノミクスの大波に乗って億られたい。そして早期リタイヤして悠悠自適に暮らすんだ。

数日後、証券会社から信用口座開設のお知らせという件名のメールが届いた。
ネット口座を確認してみると、口座管理画面の信用新規建余力(信用取引を使った場合の最大買付可能額)は一気に330万となった。
今まで俺が生涯で扱ったことのない、見たこともない額がそこにはあった。
ついに信用取引という名のパンドラの箱を開けてしまった。
箱の中には欲望色でいびつに輝く諸刃の剣が入っていた。


(つづく)



(注)例えば、口座に100万円あり、その口座から70万ででA株を買って株価が上がったからその同じ日にA株を80万売って、再びその日のうちに今度はそのA株が50万に下がったから買おうとしても買うことができない。その日のその口座の買い付け余力としては最初にA株を70万で買った残金の30万しかない。もちろん総資産額としては110万円である。ただ、新たに20万をその口座に入金すればその日の買付余力は50万となるので、50万のA株を買うことができる。つまり現物で株を買うと、その株をその日に売ってもその資金はその日は拘束されてしまうということだ

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【2017/03/16 16:20】 | 投資
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例の2冊の本を読み終える頃にはもうゴールデンウィークも終盤に差し掛かっていた。
日経平均株価が依然右肩上がりなのはわかっていたから早くその波に乗りたかった。
だいたい株とはどういうものなのか基本はわかったつもりだ。そろそろ実際に購入しなくてはならない。

とりあえず先に買ったコンビニ本の薦める通りに楽天証券に口座を開いた。
入金した金は次に買う車の準備金として貯めておいた100万円。俺のほぼ全財産だ。
実際に証券口座の資産合計額に表示された1,000,000円の数字を見ると、なんだかちょっぴりワクワクするものがあった。
これで俺も投資家になれるのか。

しかしいざ株を買うとなると、どの銘柄を買えばいいのかまったくわからなかった。
試しに楽天証券のサイトで教科書通りにPERやPBRでスクリーニングに掛けてみたりもしたが、ほとんどの銘柄がすでに割高を示していた。
しょうがないので本屋に向かい、「〇〇氏激選、爆騰株50銘柄」とか「〇〇が選ぶ爆騰アベノミクス銘柄」のような、胡散臭いオッサンが腕組したり人差し指を立てたりして表紙に掲載されているムック本を2,3冊買ってきて、そこからめぼしい銘柄をピックアップすることにした。

この段階では俺なりの株に対する見解(今考えるとかなり浅はかだが)として、こうやってプロ(?)が分析、薦める株を選んでおけばそう間違うことはないだろうと思っていた。
しかし、やはりそれらに掲載されている銘柄のチャートはどれもこの半年間右肩上がりですでに高値圏、素人目にも上げ切ってる感のようなものは感じられた。

とはいえ、どの雑誌のどのオッサンも、アベノミクスはまだ初動も初動、まだ始まったばかりだ的な意見が多く、総強気であり、俺もそんなものなのだなという感じで目をギラつかせながら各銘柄解説に目を通していた。

そしてそんな中から4銘柄をピックアップして、100万円で買えるだけ買った。それぞれ200~500株くらいの単位だ。
だいたい東証1部の有名どころの企業の銘柄だったと思う。その中で今でも覚えているのはソニーとみずほ銀行だ。

さていざ購入となるわけだが、株の基本的なことは先に読んだ本でだいたい理解はしていたのだが、テクニカル分析というものをほとんど勉強していないに等しく、なので購入するにもマーケットスピードなどはまったく見ずに楽天証券のサイトから適当なタイミングでそれぞれ買っていた。

株を買うのは簡単で、いったん口座さえ開設してしまえばそれこそamazonで品物を買うよりも容易であり、2,3回のクリックで時価総額何十万もの商品が一瞬で自分のものとなった。
そしてその日のうちに4銘柄を適当なタイミングですべて購入した。

しかしさすがはアベノミクス相場だった。どの銘柄も買った瞬間から含み益が発生、伸ばしていった。
みずほ銀行だけはすでにこの半年で株価が2倍近くになっており、含み益がプラスになったりマイナスになったりとあまり動かなかったが、他の3銘柄はその後も順調に含み益を伸ばし、たった1週間でトータルの含み益が10万ほどになっていた。

アベノミクスすげえや、と思った。株すげえ。
買って放っておくだけで勝手に金が付いてくる。
ビバ、アベノミクス。
おかしな自信が自分の中にみなぎっていた。と同時に変な焦りのようなものも感じていた。
「早くもっと買わないと」


(つづく)


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【2017/03/15 11:11】 | 投資
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俺は一応、大学は商学部を出ていて、金融論とか会計学とか履修したことになっているが、世の中の金融やファイナンス的な知識に関しては恥ずかしながら皆無であった。なので、株に関する知識もほぼ皆無に等しく、どのような仕組みで株式が成り立っているのかなどもちろん知るはずもなく、株の買い方や配当の仕組みなどもまったく知らなかったし、なぜ株価が上がったり下がったりするのかその仕組みもまったく知らなかった。

そんな状態でなにげなく、まさに出来心で買ってしまった「初心者でもカンタン マネるだけ!株&FX完全ガイド」をおもむろに読み始めたわけだが、この本の構成は大まかに言うと、各証券会社の比較、口座開設の仕方、銘柄選びの基本、基本的なチャートの見方、注文の仕方、アナリストが選んだベスト銘柄ランキング、とまあこんな感じだ。

今読むとほんと基本のキのことしか書かれていなくて、例えばチャートの見方などはローソク足の見方とゴールデンクロスとかダブルボトムとかの本当に基本的なことしか書かれていない。
とはいえこれらは車の教習所で例えれば右側のペダルがアクセルで左側のペダルがブレーキというくらい基本中の基本で知らないわけにはいかないので、株初心者用の本に書かれていて当然であり、これはこれでいいのだが、問題はこの基本的なチャートの見方より前に、つまり口座開設の説明が終わっていよいよ株取引とはなんぞや、の導入部で銘柄選びの基本としていきなり聞いたこともないPER、PBR、EPS、BPS、自己資本比率、配当利回りの意味とそれぞれの数式なんかが書かれてあることだ。
俺はこれのおかげで株式を買うことに対しての敷居が思いのほか上がってしまった。

なので、こんなコンビニ本1冊読んだくらいで株を買うのはとても危険だと思い、この本に紹介されていた初心者向けの単行本を2冊購入し、時間をかけて読んだ。
しかしこの2冊も今読み返してみると株とはなんぞやという教科書的なことがダラダラと書いてあるだけで、テクニカル的な部分もしくは心理的な面に関しては基本的なことが簡単に書いてあるだけだった。

今となってはこの2冊を熟読するのは時間的にも知識的にも無駄であり、とくに株式相場史上稀に見るこの異次元な時期にこんなことをしている暇はないはずだった。4月に入り、日経平均株価が連騰しているのはニュース等で耳に入っていた。しかし俺は昔から変なところに拘りみたいなものがあるらしく、なにか新しい電化製品を使うにしろ新しいゲームをプレイするにしろ、とにかく一通り取説を読んでからでないと手をつけないというところがある。なので、アベノミクスと黒田バズーカによるコラボにより連日連騰する日経平均株価を横目に見ながら、今となっては短期投資家にはほとんど意味のないと思えるPER、PBR、EPS、BPS、ROE、自己資本比率、配当利回りなんかの理解にシコシコ勤しんでいた。
そしてそういう奴は得てして、要領が悪い人間だと相場が決まっていた。


(つづく)



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【2017/03/12 15:52】 | 投資
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またこのブログを長い間更新せず放置してしまった。
とにかく日々の生活に追われて暇な時間が無いというのと、年齢も40歳を越え、色々なモチベーションが以前にも増して目に見えて低下しているというのがその原因だ。
もはやこんなブログなどチェックしている人間は皆無とは思うが、まあ暇があって気が向いたらちょこちょこ更新していきたいと思う。
更新していないせいで話が全然進んでいない。とりあえず2013年春、引っ越して間もないところ、つまり前回のブログの続きから順々に書いていきたい。

引っ越して間もなく、4月に入ってすぐに黒田日銀総裁が異次元の金融緩和なるいわゆる「黒田バズーカ」をぶっ放した。
その前年の11月からのアベノミクスでたった4か月ですでに日経平均が4,000円も爆上げし、そこから黒田バズーカによって1か月半でさらに3,000円以上爆上げすることになるのだが、そんなアベノミクス祭りは当然各メディアにも波及し、書店でも株や為替関連の書籍をまったく投資なんかに興味も知識もなかった俺でさえよく目にするようになっていた。
そんな時、ある雑誌が俺の目に留まった。





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「初心者でもカンタン マネるだけ!」
「どのネット証券で、どの銘柄を、いくら買うか、全部わかります!」
「コレ1冊で始められる! 株&FX完全ガイド」
「ネット証券会社は楽天証券がベスト!」


全部で100ページほどしかない、いわゆるコンビニ本というやつだ。
しかしまあ、そんな薄っぺらなコンビニ本で「株&FX完全ガイド」とはずいぶんとまた大風呂敷を敷いたものだ。
そのほかにもいかにもずぶのど素人、ど初心者を食い物にした調子のいい謳い文句が並ぶ。
こんなもんを鵜呑みにしてなんとなく気軽に投資を始めて泣きをみる主婦やら底辺労働者の姿が容易に目に浮かぶ。



そしてそこにはこの雑誌をしばしジッと見つめ、おもむろに手を伸ばす40歳前のオッサンの姿があった。


(つづく)


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【2017/03/07 18:13】 | 投資
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読者
昔からひっそりと楽しみにしてました。

ときどき更新お願いしますね。

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