まったくモテない41歳独身底辺男が流されるがままに適当に生きながらもがき足掻く日記
2013年のアベノミクス相場から2016年末のトランプ相場にかけて、米国相場の堅調やアベノミクス・東京オリンピック相場に支えられたとはいえ、プチショック的なものが数回おとずれた。
2013年5月のバーナンキショックやその後のチャイナショック、昨年のイギリスのブレグジットショックなどが主なものであろう。
そういうショックに俺は常にポジションを持っており、ほぼ全力であり、常に全弾浴びてきた。
そしてその都度追証にはご丁寧にもできるかぎり応じてきた。
結果、2016年末において、2013年からの3年間で俺の負債額たるや、新車の普通車を一括で買えるほどのものになった。
俺こんなに金持ってたんか??と驚いたが、実際そういう数字になっている。

新車の普通車ってよくわからんってことでもっと具体的に言えば、プリウス、いや、プリウスαの最高グレードをフル装備で買ってもおつりがくるよ、ってことだ。
薄目戦法でごまかしてきても、年度末の年末調整ですべてが明るみになってしまうのだ。

そんなこともあり、あとは諸々の理由で今は株式市場から距離をとっており、さらに諸々の理由で今は主にFX取引を主としている。
で、現状、勉強状態というか、あまり動けていないというか、トントンくらいだ。
というか、株式の負債が若干まだ残っていたりして、口座の出入りが常に激しい。
自転車操業に近い。大半の時間はガソリン抱えてローリーに乗っていないと死ぬ。
仕事も資産も人物もなにもかも危険物だ。

兎にも角にも、相場に関してはいまだ模索中、暗い樹海の中を彷徨っている最中であり、いまだ明確な一筋の光すら見えない。
とりあえず相場に関しての現状はこんなところだ。
ここ4年くらい、相場のおかげでモヤモヤしっぱなしだった。
いや、これからもまだ続くのだろう。とはいえ明確な出口もなく、見当たる目途もなく、50歳への坂をばく進中である。
相場の話はとりあえずここいらで一端区切りとしたい。



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【2017/06/18 15:36】 | 投資
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また更新が1か月以上滞ってしまった。
とにかく日々色々と忙しく、「あー暇だなー、今日何しよう?」なんて日は1年を通して365日無い。
そのほとんどが仕事で潰れるわけだが、あとはまあ家事全般というか、買い物だとか掃除・洗濯だとか、美容室、歯医者、病院、実家に帰ったり相場の勉強だとかでとにかく暇が無い。

だからなにかブログに書きたいようなことがあってもそれを文章にまとめて書いている時間が無いので、そのまま日々の忙しさの中に埋没してゆく。
そうこうしているうちにあっという間に1か月が過ぎ、3か月が過ぎ、半年が過ぎ・・・となってしまう。
しかしそんなことをしていたら相場の話でもなんでも、いっこうに現在に追いつけない。
そんなわけで、当初はアベノミクスが始まった2013年から現在までの俺の相場との取り組みをそこそこ詳細に、そしてちょっとした私小説風に書いていこうと思っていたが、先に述べた通りなかなかそのような時間が取れないのと、また、淡々とと相場の取り組みをブログに書くのは相場に興味が無い人は読んでいてもあまり面白くないだろうし、書いている本人も案外退屈というか、それこそ仕事で文章を書いているような感覚になってしまうので、とりあえずここいらで今までの大筋を書いて、ブログはなるべく直近の出来事を中心に書いていきたいと思う。

まず前々回のブログの東京オリンピック相場の件だが、東京オリンピック決定から初日の相場で、日経平均から不動産から建設からと、どれもこれもオリンピック関連銘柄を中心に大きく窓を開けてギャップアップして始まったわけだが、不動産は午前中で早くも天井を打ち、さっさと垂れてしまった。
そこでまあとりあえず利益確定はできたのだが、本命は建設株であり、その後年末にかけて建設株は大いに盛り上がった。
俺はその相場に乗り遅れたが、それでも相場全体がオリンピックで湧いており、今まで負けた分はまだまだ取り返せなかったものの、そこそこ勝てた。

2013年~2014年というのはとにかくスマホ関連株が盛り上がった。
ガンホーから始まりゲームだのタッチパネルだの指紋認証だのMVNOだの格安SIMだのと日替わりでどこかしら噴いていた。
ガンホーには乗り遅れたものの、MVNO、格安SIM関連である日本通信はそこそこ乗ることができ、ほぼマイナス分をチャラ、一時的にはプラスにすらなり、調子に乗って200万近くあった口座残高を信用全力で日本通信を買い漁り、しかしその2日後か3日後に日本通信が実はまったく儲かってません決算を発表しやがって、翌日の気配値はストップ安、そして1,200円以上あった株価が3か月ほどで約3分の1の430円まで下がった。

とにかくとんでもないスピードで落ちていった。トイレ行って戻ってきたらもう100円とか落ちてた。
俺は200万の信用全力だから、700万くらいの買付余力があったわけでそれを全力。
すべて1株1000円以上のときに買ってるから、まあ5,000株か6,000株くらい持ってたと思う。
だから、ウンコして戻ってきたらもう50万とか60万とか飛んじゃってる。
だからまともにネット口座の「現在の評価額」「信用建玉一覧」などとても直視できない。
入金などで(もちろん追証)どうしてもその画面に行かなくてはならないときは現実などとても受け入れられないから、薄目にしてさらにその部分を手で隠してた。

さっさと損切りすればいいだろアホが!と誰もが思うだろうが、こう音速でナイアガラの直撃をしかも全力ポジションとかで受けるともうまともに脳が働かなくなるんだ。本当に思考が停止する。本当にフリーズするんだよ。指を動かせだのという指令はまず脳から発せられることはない。ストップロスを置いとけってことなのだが、しかしえてして初心者はそれができない。頭ではわかっているのにできない。
1発ナイアガラを喰らうともうここから損切ろうって気にはなかなか人間なれない。損切りってことはそこで損を確定してしまうことだから、それを実行するのは本当に難しい。しかしそれを実行できぬ限り、相場の世界ではいつまでも初心者であり、いつまでも食いものにされるわけだ。

おっと、サクっと終わらせるつもりだったが案外長くなってしまった。続きはまた後日ということで。



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【2017/06/09 17:15】 | 投資
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「マージンコールに応じてはならない」

これは伝説の投機家、ジェシー・リバモアの格言でもある。
値ごろ感でそろそろ底だろうと思われても、そこは底ではない。
いくらオシレーターが高値圏・安値圏示唆でへばりついていても、トレンドというのはその先にある。
リーマンショック前は4桁台だった株価のものが、アベノミクス直前まで何年も100円以下のボロ株のまま推移していた銘柄なんていくらでもある。
地震など突発的な天災や同業銘柄の不祥事などで煽りを受け一時的に株価が下落した場合を除き、追証が出た時点で素直に自分の間違いを認め、建玉を清算し次の相場に備えなければならない。

しかし、そんな基本的なことすら理解していなかった当時の俺は、株価が右肩下がりの中、証券会社から定期的に請求される追証に素直に応じていた。
カード会社のキャッシングは1社ではもう追いつかず、2社目に突入していた。
株価が下がるたびに、そして追証のメールが届くたびに胃がキリキリと痛んだ。
建玉を解消すればもうそれ以上の追証は発生しないのに、負けを認めたくない、賭けた金を失いたくないという一心で借金してまでもマージンコールに応じていた。
そして毎日やることと言えば昭和飛行機とジェコスのIRチェックと、事業内容や今後の見通しなど入念な企業調査。
本来ならそんなことは株を買う前にやるべきことだが、結局持ち株のいいところを少しでも見つけて安心したいがために夜な夜なそんな意味のない行動を取ってしまう。

日経も相変わらずさえない値動きだったが、バーナンキショックのリバウンドで8月前まではそこそこ戻した。
それにつられて全力2階建てしていた2銘柄も多少戻したので、このタイミングでジェコス全建玉と昭和飛行機の半分の建玉を決済、損切りした。

そのまま8月は夏枯れ相場となり、日経もまたダラダラ下げ続けて8月28日には年初来安値となる13,188円を付けた。
アベノミクスは束の間の夢、マーケットでは完全に終了した感すら漂い始めたかのように思えたが、しかし9月に決定される2020年夏季オリンピックの東京開催の可能性と期待が上がり始めていた。

よって、8月下旬から建設関連が期待先行でじわじわ買われ始めていた。俺はこれまでの負債分を取り戻そうと、この東京オリンピックに賭けた。
建設関連はすでにそこそこ上がっており、値動きも重いイメージがあったので上がってもたかが知れてるだろうと勝手に解釈し、俺は東京オリンピックが開催されれば東京の地価も上がると踏んで不動産銘柄であるケネディクスといちごを信用全力で買った。
今でこそもはやアベノミクスなんて死語に近いが、当時はまだそれに対する期待感は大きかった。黒田日銀総裁の目もギラギラしていた。つまり資金を倍増させるとしたら、この東京オリンピック開催とアベノミクスの相乗効果を狙わない手はないと思った。
久方ぶりに俺の心もざわついてくるのであった。


(つづく)



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【2017/04/27 12:56】 | 投資
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得体のしれない不安を抱えたまま、翌日である24日を迎えた。
とはいえ、前日1日だけでキチガイみたいに1,000円以上も爆下げしたのだから、ある程度は戻すだろうという期待もあった。
しかし、マーケットが開いてみれば昨日の地獄がさも当然のごとく続いていた。

日経平均は一時昨日の終値から502円マイナスとなり、14,000円を切ってしまった。
昨日の高値が15,942円、今日の安値が13,981円なので、一時的にせよたった2日間でなんとほぼ2,000円も下げたことになる。
その後買い戻しが入り、昨日の終値より高く終わったが、しかし翌営業日には25日移動平均線を割り、デッドクロスとなって5日移動平均線にことごとく頭をぶっ叩かれ続け、75日移動平均線も割り、結局6月7日の12営業日、つまりたった2週間で高値と終値の差がマイナス3,394円、5月22日と6月7日の終値ベースの差ではマイナス2,750円にもなった。
我が信用全力2階建て銘柄である2銘柄の下げも酷く、5分足でリアルタイムで値動きを見ていてもどす黒いテトリス棒がまるでボーナスステージであるかのように降り注ぎ、とくに元々マイナーで不人気銘柄であるジェコスなんかは徹底的にブン投げられ、さっそく年初来安値を付けやがった。


20130607日経


昭和飛行機2


ジェコス2



信用全力2階建てをそびえ立たせていた俺の信用口座もむろん無傷じゃ済まされなかった。
信用取引というのは委託保証金維持率というものがあり、その維持率を割ると(たいてい30%程度)その維持率を回復させる分を口座に入金しなければならない。いわゆる追証というやつだが、これはこの委託保証金、つまり担保が現金であれば、いくら暴落が起きたところで現金そのものの担保価値は減らないのでて建て玉銘柄の評価損分だけ入金すればよいが(とはいえ全力信用買い建てしていれば保証金に対し3倍返しを被るため、それだけでもかなりの痛手)、その担保を現金ではなく現物株にしていると、その現物株の担保価値も目減りするため、あっという間に追証、致命傷、借金地獄に陥るのである。

俺は無謀にもその仕組みをよく理解しておらず、というか追証を「ついしょう」と読んでいたほどのレベルであり、それがどれほどの金銭的苦痛、精神的苦痛による地獄であるかなど、まだ知る由もなかった。

が、間もなくしてそれへの招待状となるメールが届くのであった。

「 【重要】信用取引口座で不足金が発生しているためご入金が必要です 」


(つづく)



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【2017/04/11 18:56】 | 投資
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当時信用2階建てだの3階建てだのをやっている意識はまったくない。とりあえず信用買い付け余力分は俺の口座資金で買えるんだろ、って感じでとにかく目一杯買っていた。

信用口座開いて目一杯まですぐ買ったし、買った後1日は横ばいだなあ、みたいな日があったような気がする。
まあ多少の浮き沈みはあるにしろ、アベノミクスなんだからどうせこれまでのようにじわじわ上がっていくんだろ、くらいにしか思っていなかった。
でも、5分足を見ていて多少押してもこれまでのような反発力が若干弱いような気がしないでもなかった。


翌日、俺は夜中からの仕事を終え昼過ぎに自宅に戻った。
当時俺はまだスマホを持ってなく、ガラケーでも証券会社のサイトなりで株価のチェックはできたのだろうが、株価などそんなしょっちゅうチェックするもんでもない、1日に1度か2度チェックすればいいものだくらいにしか思っていなかったので、その日のマーケットの動きは帰宅してPCの電源を入れるまでまったく知らなかった。

おもむろに楽天証券の口座にログインした。
ログインするとまず目につくのが資産合計額なのであるが、なんだか見慣れない数字が並んでいた。
今まではその左端の数字は常に1であり、最近ではすでに10万以上の利益を得ていたので、11のはずだった。
しかし今画面上に出ている左端の数字は「6」である。

・・・・・・・・・・・・んあ?

普通になにかの間違いだと思った。俺がタブボタンの押し間違いかなにかでなにかいつもとは違う画面を見ているのか、それとも信用取引の関係でなにかの算出日かなにか、もしくはサイト画面のバグかなにかで楽天証券に問い合わせの電話を入れようかとさえ思った。
いや、その前にとりあえずチャートを見てみようと思った。おもむろに日経平均のチャートを見てみると・・・


20130523日経1


これを見てまず最初に感じたことは、とりあえず腑に落ちたということだ。俺だけじゃない、全体が落ちたからこういうことになっているんだ・・・
いやしかしまて、安心している場合ではない。これはとどのつまり資産合計額はなんの不具合でも間違いでもなく、今てめえのリアルの口座残高総資産額ということだ。

そう理解したとたん気味の悪い目眩を覚えずにはいられなかったが、なぜこのようなことになっているのかネットで検索しまくって色々な記事を読みまくった。
するとどうやらFRBのバーナンキ議長とかいう奴が、金融緩和策(QE3)の縮小を示唆する発言をしたからだというのだ。
当時の俺はまったくもってなんのことだかわからず、そんなわけのわからないオッサンの一言でこんな日経が1日で1,000円以上も暴落していいものなのだろうか?
まったく意味がわからず、ただただ茫然とするしかなかった。

ちなみに日経がこれほどの暴落をしたのでほぼすべての株がブン投げられて、もちろん俺がタワーを形成していた2銘柄も激減した資産合計額が示す通りきちんと暴落していたが、ただこの2銘柄はすでにその数日前からある程度下げてきていたので、日経平均ほどのナイアガラとはなっていなかった。


昭和飛行機1


ジェコス1


バーナンキのオッサンがあと1日か2日早く呟いていてくれれば、もしくは信用取引口座開設があと1日か2日遅れていれば、俺はこの大事故に巻き込まれずに済んだ。
結局洗礼を受けたのだ。市場からの洗礼を。株式経験6か月以上ありと虚偽の申請をし、軽い気持ちで信用全力2階建てとかナメた行為をしたため洗礼を受けたのだ。

とはいえ、のちにこの大暴落はバーナンキショックと名付けられたが、〇〇ショックという歴史的大暴落に株式の世界に入って1か月以内に喰らうとは思わなかった。しかも信用建玉に関しては1日か2日だ。
そりゃどんな天才投資家でも市場からの洗礼は免れることができず、かの天才投機家、ジェシー・リバモアでさえも4度も破産しているが、しかし相場の世界に足を踏み入れたとたん、全力2階建てで大津波に遭うなんて間抜けもそうそういないだろう。

兎にも角にも、ここから出口がまったく見えない真っ暗闇の長く広いトンネルを青ざめた顔で彷徨うことになるのであった。


(つづく)



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【2017/04/03 13:22】 | 投資
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信用取引口座開設により300万超の買付余力を獲得したのはよいが、めぼしい銘柄はとにかくもう、素人目で見ても買われ過ぎを示していた。
昨年末の安倍政権発足から半年間も押し目らしい押し目もなく上げ続けた。8,000円台から倍近い、16,000円弱までたった半年で上げてきたのだ。無理もない。
当時の俺は初心者も初心者、ど素人で、相場観などレベル1か2程度で、この先なにをどうすればまったくわからないものの、なぜか焦りばかり先行しており、とにかく今買わねばという一心であった。
とりあえず先日購入した「〇〇氏激選、爆騰株50銘柄」ムック本からピックアップすることにした。
この中で出遅れ株をピックアップし、購入することにした。

ここでピックアップした銘柄は、昭和飛行機工業とジェコスという銘柄であった。
マイナー銘柄のためかアベノミクスでも出遅れており、とはいえムック本では大化け株的な感じで紹介されていた。
ちなみに昭和飛行機工業はいわゆる含み資産株というやつで、本業がどうのというよりもその企業が所有している土地の価値の含み資産により、その企業価値も上がるという思惑で買われる銘柄であった。
この含み資産株暴騰という図式はどうやら80年代バブルの時代に演じられたらしい。
当時は東京のいわゆるウォーターフロント、大井あたりから豊洲あたりの不動産を持っている企業の株が暴騰した。
まだお台場やらレインボーブリッジのない時代だ。
一方ジェコスという会社は仮設鋼材のリースというかなりマニアックな会社だ。

まあどちらもバブればつられて上がりそうな銘柄ではあるが、証券だの金融だの不動産だのスマホ銘柄がボンボン上がっていた時期にこのような古典的な銘柄をわざわざ買うことはないだろうとは今は思うのだが、しかし当時はとにかく相場に関してはレベル1で右も左もわからなかったので、素直にこのムック本通りにこの2銘柄を買ってみた。


しかもこの時300万超の買付余力を見て気が大きくなったのだか知らんが、これら2銘柄をまず限度額まで現物で買った上に、それを担保にさらに信用取引を使って目一杯この2銘柄を買うという、いわゆる全力2階建てという禁じ手をわけのわからぬままブチかましていた。
それとあと余ったわずかな余力でもう2銘柄を100株とか200株とかの小単位で買った。
その2銘柄がなにであったかはもう覚えていない。


(つづく)


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【2017/03/29 03:43】 | 投資
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買ったそれぞれの銘柄が、毎日あまりにも順調にそれこそ右肩上がりに含み益を伸ばしていったため、さすがにチャートを見始めて、高値から押したところはそれぞれ利益を確定していった。
まだ株取引を始めて1週間やら10日ほどなのに、口座の残高が100万から一気に110万になっていた。

即また株を購入して回転させねばと思ったが、100万円が110万円になったところで購入できる株数はしょせんたかが知れてるし、現物株だと回転売買ができない(注)ので、このアベノミクスの大波で一気に資産を倍増させてやろうと思い、早急に信用取引を使わねばならないと思った。

先に読んだ2冊の本で信用取引のおおまかな知識を得て(さすがにコンビニ本の「初心者でもカンタン マネるだけ!」本には信用取引のことはいっさい書かれていなかった)、その早速界王拳とやらを使いたくなった。というか今使わずしていつ使うんだと思った。

この時期ネットでもテレビでもマネー雑誌でも、とにかく景気のいい話が躍っていた。
とくに2013年から株式の信用取引の取引所規則の改正により、信用取引で保証金の約3倍の資金を扱えるだけでなく、その保証金をその日のうちから銘柄も回数も無制限に繰り返し利用できるようになったということもあり、アベノミクスの大波の上でデイトレでシコシコ回転売買を繰り返し、億万長者になった人が続出した。
業界ではその人を「億り人」と呼んだ。

しかし、信用取引は証券会社の口座を開設すれば誰でも即使えるわけではなかった。別個にまた信用口座の開設を申請する必要がある。
またその際には一定額の口座残高や投資経験が問われたりする。
そこで問題になるのは投資経験であるが、ほとんどの証券会社で問われるのが最低半年~1年の投資経験があるかであった。
俺はそんなのほぼゼロに等しいし、だからといって正直に書けば落とされると思って適当に2年とか3年とか書いておいた。
そもそもそんなものはこちらの問題であるし、また嘘をついたところでバレるようなことでもないからだ。
とはいえ、証券会社によっては、申し込み内容の件で電話で問い合わせることがあるようなことが書かれてあった。

念のためいくつかの証券会社の信用口座開設の申請をしたが、結論から言うと問題なくすべての信用口座を開設することができた。
ただ1社だけ、確認の電話が掛かってきた。主に投資経験についてだが、簡単なやり取りで別段問題もなく終わった。

俺はもう現在の仕事の、こんなわけのわからない時間に起きて昼夜逆転して、長い時間拘束され休みも少なく長期休暇も取れずなんの記憶も残らない単調な日々の繰り返しにそろそろピリオドを打ちたかった。本当にもう、30代も中盤を過ぎて過ぎ去る時間のスピードたるや衰えることを知らないし、このままじゃ40どころか50歳もあっという間に過ぎ去る予感がひしひしと感じられた。
俺ももう億りたい。アベノミクスの大波に乗って億られたい。そして早期リタイヤして悠悠自適に暮らすんだ。

数日後、証券会社から信用口座開設のお知らせという件名のメールが届いた。
ネット口座を確認してみると、口座管理画面の信用新規建余力(信用取引を使った場合の最大買付可能額)は一気に330万となった。
今まで俺が生涯で扱ったことのない、見たこともない額がそこにはあった。
ついに信用取引という名のパンドラの箱を開けてしまった。
箱の中には欲望色でいびつに輝く諸刃の剣が入っていた。


(つづく)



(注)例えば、口座に100万円あり、その口座から70万ででA株を買って株価が上がったからその同じ日にA株を80万売って、再びその日のうちに今度はそのA株が50万に下がったから買おうとしても買うことができない。その日のその口座の買い付け余力としては最初にA株を70万で買った残金の30万しかない。もちろん総資産額としては110万円である。ただ、新たに20万をその口座に入金すればその日の買付余力は50万となるので、50万のA株を買うことができる。つまり現物で株を買うと、その株をその日に売ってもその資金はその日は拘束されてしまうということだ

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【2017/03/16 16:20】 | 投資
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例の2冊の本を読み終える頃にはもうゴールデンウィークも終盤に差し掛かっていた。
日経平均株価が依然右肩上がりなのはわかっていたから早くその波に乗りたかった。
だいたい株とはどういうものなのか基本はわかったつもりだ。そろそろ実際に購入しなくてはならない。

とりあえず先に買ったコンビニ本の薦める通りに楽天証券に口座を開いた。
入金した金は次に買う車の準備金として貯めておいた100万円。俺のほぼ全財産だ。
実際に証券口座の資産合計額に表示された1,000,000円の数字を見ると、なんだかちょっぴりワクワクするものがあった。
これで俺も投資家になれるのか。

しかしいざ株を買うとなると、どの銘柄を買えばいいのかまったくわからなかった。
試しに楽天証券のサイトで教科書通りにPERやPBRでスクリーニングに掛けてみたりもしたが、ほとんどの銘柄がすでに割高を示していた。
しょうがないので本屋に向かい、「〇〇氏激選、爆騰株50銘柄」とか「〇〇が選ぶ爆騰アベノミクス銘柄」のような、胡散臭いオッサンが腕組したり人差し指を立てたりして表紙に掲載されているムック本を2,3冊買ってきて、そこからめぼしい銘柄をピックアップすることにした。

この段階では俺なりの株に対する見解(今考えるとかなり浅はかだが)として、こうやってプロ(?)が分析、薦める株を選んでおけばそう間違うことはないだろうと思っていた。
しかし、やはりそれらに掲載されている銘柄のチャートはどれもこの半年間右肩上がりですでに高値圏、素人目にも上げ切ってる感のようなものは感じられた。

とはいえ、どの雑誌のどのオッサンも、アベノミクスはまだ初動も初動、まだ始まったばかりだ的な意見が多く、総強気であり、俺もそんなものなのだなという感じで目をギラつかせながら各銘柄解説に目を通していた。

そしてそんな中から4銘柄をピックアップして、100万円で買えるだけ買った。それぞれ200~500株くらいの単位だ。
だいたい東証1部の有名どころの企業の銘柄だったと思う。その中で今でも覚えているのはソニーとみずほ銀行だ。

さていざ購入となるわけだが、株の基本的なことは先に読んだ本でだいたい理解はしていたのだが、テクニカル分析というものをほとんど勉強していないに等しく、なので購入するにもマーケットスピードなどはまったく見ずに楽天証券のサイトから適当なタイミングでそれぞれ買っていた。

株を買うのは簡単で、いったん口座さえ開設してしまえばそれこそamazonで品物を買うよりも容易であり、2,3回のクリックで時価総額何十万もの商品が一瞬で自分のものとなった。
そしてその日のうちに4銘柄を適当なタイミングですべて購入した。

しかしさすがはアベノミクス相場だった。どの銘柄も買った瞬間から含み益が発生、伸ばしていった。
みずほ銀行だけはすでにこの半年で株価が2倍近くになっており、含み益がプラスになったりマイナスになったりとあまり動かなかったが、他の3銘柄はその後も順調に含み益を伸ばし、たった1週間でトータルの含み益が10万ほどになっていた。

アベノミクスすげえや、と思った。株すげえ。
買って放っておくだけで勝手に金が付いてくる。
ビバ、アベノミクス。
おかしな自信が自分の中にみなぎっていた。と同時に変な焦りのようなものも感じていた。
「早くもっと買わないと」


(つづく)


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【2017/03/15 11:11】 | 投資
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俺は一応、大学は商学部を出ていて、金融論とか会計学とか履修したことになっているが、世の中の金融やファイナンス的な知識に関しては恥ずかしながら皆無であった。なので、株に関する知識もほぼ皆無に等しく、どのような仕組みで株式が成り立っているのかなどもちろん知るはずもなく、株の買い方や配当の仕組みなどもまったく知らなかったし、なぜ株価が上がったり下がったりするのかその仕組みもまったく知らなかった。

そんな状態でなにげなく、まさに出来心で買ってしまった「初心者でもカンタン マネるだけ!株&FX完全ガイド」をおもむろに読み始めたわけだが、この本の構成は大まかに言うと、各証券会社の比較、口座開設の仕方、銘柄選びの基本、基本的なチャートの見方、注文の仕方、アナリストが選んだベスト銘柄ランキング、とまあこんな感じだ。

今読むとほんと基本のキのことしか書かれていなくて、例えばチャートの見方などはローソク足の見方とゴールデンクロスとかダブルボトムとかの本当に基本的なことしか書かれていない。
とはいえこれらは車の教習所で例えれば右側のペダルがアクセルで左側のペダルがブレーキというくらい基本中の基本で知らないわけにはいかないので、株初心者用の本に書かれていて当然であり、これはこれでいいのだが、問題はこの基本的なチャートの見方より前に、つまり口座開設の説明が終わっていよいよ株取引とはなんぞや、の導入部で銘柄選びの基本としていきなり聞いたこともないPER、PBR、EPS、BPS、自己資本比率、配当利回りの意味とそれぞれの数式なんかが書かれてあることだ。
俺はこれのおかげで株式を買うことに対しての敷居が思いのほか上がってしまった。

なので、こんなコンビニ本1冊読んだくらいで株を買うのはとても危険だと思い、この本に紹介されていた初心者向けの単行本を2冊購入し、時間をかけて読んだ。
しかしこの2冊も今読み返してみると株とはなんぞやという教科書的なことがダラダラと書いてあるだけで、テクニカル的な部分もしくは心理的な面に関しては基本的なことが簡単に書いてあるだけだった。

今となってはこの2冊を熟読するのは時間的にも知識的にも無駄であり、とくに株式相場史上稀に見るこの異次元な時期にこんなことをしている暇はないはずだった。4月に入り、日経平均株価が連騰しているのはニュース等で耳に入っていた。しかし俺は昔から変なところに拘りみたいなものがあるらしく、なにか新しい電化製品を使うにしろ新しいゲームをプレイするにしろ、とにかく一通り取説を読んでからでないと手をつけないというところがある。なので、アベノミクスと黒田バズーカによるコラボにより連日連騰する日経平均株価を横目に見ながら、今となっては短期投資家にはほとんど意味のないと思えるPER、PBR、EPS、BPS、ROE、自己資本比率、配当利回りなんかの理解にシコシコ勤しんでいた。
そしてそういう奴は得てして、要領が悪い人間だと相場が決まっていた。


(つづく)



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【2017/03/12 15:52】 | 投資
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またこのブログを長い間更新せず放置してしまった。
とにかく日々の生活に追われて暇な時間が無いというのと、年齢も40歳を越え、色々なモチベーションが以前にも増して目に見えて低下しているというのがその原因だ。
もはやこんなブログなどチェックしている人間は皆無とは思うが、まあ暇があって気が向いたらちょこちょこ更新していきたいと思う。
更新していないせいで話が全然進んでいない。とりあえず2013年春、引っ越して間もないところ、つまり前回のブログの続きから順々に書いていきたい。

引っ越して間もなく、4月に入ってすぐに黒田日銀総裁が異次元の金融緩和なるいわゆる「黒田バズーカ」をぶっ放した。
その前年の11月からのアベノミクスでたった4か月ですでに日経平均が4,000円も爆上げし、そこから黒田バズーカによって1か月半でさらに3,000円以上爆上げすることになるのだが、そんなアベノミクス祭りは当然各メディアにも波及し、書店でも株や為替関連の書籍をまったく投資なんかに興味も知識もなかった俺でさえよく目にするようになっていた。
そんな時、ある雑誌が俺の目に留まった。





IMG_1272.png



「初心者でもカンタン マネるだけ!」
「どのネット証券で、どの銘柄を、いくら買うか、全部わかります!」
「コレ1冊で始められる! 株&FX完全ガイド」
「ネット証券会社は楽天証券がベスト!」


全部で100ページほどしかない、いわゆるコンビニ本というやつだ。
しかしまあ、そんな薄っぺらなコンビニ本で「株&FX完全ガイド」とはずいぶんとまた大風呂敷を敷いたものだ。
そのほかにもいかにもずぶのど素人、ど初心者を食い物にした調子のいい謳い文句が並ぶ。
こんなもんを鵜呑みにしてなんとなく気軽に投資を始めて泣きをみる主婦やら底辺労働者の姿が容易に目に浮かぶ。



そしてそこにはこの雑誌をしばしジッと見つめ、おもむろに手を伸ばす40歳前のオッサンの姿があった。


(つづく)


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【2017/03/07 18:13】 | 投資
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読者
昔からひっそりと楽しみにしてました。

ときどき更新お願いしますね。

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電話をしてみると、担当者は女性であった。
声から察するに20代と思われる若い女性のようだった。
さっそく事の経緯を詳しく聞いた。

俺も金融の知識がほぼ無いため、気付けばそのやり取りは1時間近く続いた。
それで、簡単に説明するとどうやらこういうことのようだった。
前に説明した通り、母は最初200万ほどで米ドルを買ったが、アベノミクス前でドル円は80円前後をうろついており、どうやら上昇の兆しが見えないとのことで、銀行側からそのドル円で豪ドル建ての社債を購入することを母に勧めたらしかった。社債などと言われても母がそれを理解できるわけもなく、しかしこれを購入すれば月々数%の利息が入ってくるという部分のみでどうやらこれを購入してしまったらしかった。
というより、俺が思っていた以上に母はなにも理解していなかった。なにせ、母はドル円で豪ドルを買ったと思っていた。だから最初の母とのやり取りで1度も社債などという言葉は出てこなかったし、俺も今母が持っているものは豪ドルそのものだと思っていた。
そういうわけなので、電話で俺が事の経緯を理解するまで1時間近くもかかってしまったというわけである。

そして母にあなたが今持っているのは豪ドルではなく豪ドル建ての社債を持っているのだ、と説明しても「いや、私が持っているのは豪ドルだよ」と言い張り、なかなか納得してもらえなかった。まあそれもそうだろう、社債という存在自体よくわかっていないのだから。

まあ俺も当時は社債というものがまったくといっていいほどわかっていなかったが、この一件のおかげでだいたい理解することができた。
まあ簡単に言えば社債というのは企業の借金だ。だから社債を購入するということは、その企業に金を貸すということだ。
だから個人が消費者金融で金を借りた場合、返済時にある一定の利率に従い利子を支払わなくてはならないのと同様に、社債を購入すればその企業が社債の購入者に利子を支払わなくてはならない。
そして期限がくれば社債を購入した額が戻ってくる。つまり元本が返還されるということだ。
そうなると支払われた利子分が利益となる。
リスクとしては、その企業が倒産した場合、元本が回収できなくなる可能性がある、など。
また社債は期限の途中で売ることもできる。ただしその場合売値は市場価格に左右されるため、購入価格を下回る場合もある。

そこで今回の場合、アベノミクスによりドル円は2012年12月の78円から翌年2013年5月には一気に103円を付けており、わずか半年で25円も上げたわけだが、その円安効果と中国はまだバブルが弾ける前のバブル真っ只中だったので、資源国であるオーストラリア経済は中国経済に大きく影響を受けることもあって、こちらも2012年11月の80円から翌年2013年4月には一気に105円を付けていた。

母からドル円を手放したと聞いてガッカリしていたが、実は豪ドルも同じように爆騰していたのだ。
この頃は為替など全然興味が無かったのでまったく気付かなかったが。
それでその女子行員が言うことには、この社債をこのまま満期まで持った場合の利子の全額よりも、今この豪ドル建ての社債を売って円を買戻した方がその為替差益による利益の方が大きいと言うのだ。

その差益は、母が最初米ドルを買った資金が200万だから、そこから計算してもすでに20万円台だと言われた。
さらにその女子行員が言うことには、豪ドルが100円を越えるのは5年ぶりであり、急激に上げてきたので今後これ以上上がるかどうかわからないからここで利益確定したらどうか、ということだった。

俺は何度も言うが、金融や為替の知識がほぼ無い上、相場観なども皆無だから今の位置がどのような状況かというのがいまいちよくわからなかった。
しかしアベノミクスでドル円も株も右肩上がりっぽいし、まだ様子見してもいいんじゃないか、と思って母にもその旨を伝えた。
母もとりあえず様子見で、ってことでその社債はそのままもっておくことにした。

しかし今回の突然降って湧いて来た一件で俺はふたつの小さな衝撃を覚えた。
まずはおそらく俺より10歳は若いであろうこの女子行員(母は銀行でやり取りしているので実際にこの担当の女子行員とは何度か会っている)が、俺の質問に対し即座に返答をし、理路整然と金融の説明をしてくる態度に対し、少なからずショックを受けた。
なぜならば、俺が街中で声を掛けていたかもしれないような若い女が普段はこれほどの金融知識を持ってしてそれで普通に仕事しているということと、それとは対照的に40歳近くの中年の俺が金融知識においてその若い女子行員の足元にも到底及ばないという事実を突きつけられたことだ。
そしてもうひとつの小さな衝撃は、金融商品というのは驚くほどあっけなく大きな利益が乗るものだな、ということだ。

引っ越してきてさあ新生活スタート、色々やろうと思っていたことがあるはずだったが、この出来事により俺の頭の中は常にそのふたつの小さな衝撃によって支配され続けることになる。

(つづく)


ちなみに豪ドルはその女子行員が忠告した通り、1013年4月の105円というのが高値となりそれ以降今まで更新されていない。(現在75円50銭付近)



【2016/06/26 12:28】 | 投資
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